いったん

家に帰った妻を呼び戻して、市民病院へ。
確かに先客に魚の骨が刺さったらしい子供がいた。その子は廊下まで聞こえるぐらい大声で泣きわめきながら、やっとの事で取ってもらったようだ。子供だから仕方あるまい。

ようやく自分の番。麻酔もすっかり抜けている。
お医者さんは割と若い(?)女性だった。紹介状に先生の名前が書いてあったはずだが、気づかなかった。どうやら集中力が落ちていたもよう。
さっそく
「鼻からスコープ入れて取りますね」
鼻から?? そんなこと聞いてないぞ、と思っているうちに、なにやら鼻の穴へつっこまれる(恐ろしくて目を開けられなかったので、どんな形状なのかは全く不明)。痛いという訳ではないが、何とも表現できない異物感。鼻の奥でなにやらもぞもぞしてる。自然と涙が出てくる。
横で看護師さんが
「力抜いて楽にしてくださいね」
というが、自然に力が入ってしまう。さっきの子供もきっと同じことをされたわけで、泣きわめいて暴れるのも無理はない。
「はーい、らくーにしてねー」「いたくない? だいじょうぶ?」
いつのまにか自分も完全にお子さま扱い。

どれぐらい格闘していたか分からないが(5分? 10分?)、1cmほどの骨が摘出され、ようやく解放。
先生に
「よくがんばった、えらいねー」
と褒められた。女の先生でなかったら、たぶん逆ギレするところだ。

妻によると市民病院へはどうやらインフルエンザの子供も診察に来ていたらしい。これでインフルエンザにかかったりしたら踏んだり蹴ったりだ(子供と一緒に予防接種はしてるけど)。