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トイレットのなぜ?―日本の常識は世界の非常識 (ブルーバックス)
- 作者: 平田純一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/03
- メディア: 新書
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一つ発見だったのは「日本の昔の農家では、母屋のトイレは主に主人や客人が使い、家族は使用人は別棟のトイレを使用していた」という点に関して。本の中では極さらっと書いてあるだけで、それ以上のことはほとんど触れられていないが、私の母親の実家は農家で、室内のトイレとは別に庭にトイレがあった(というか今もあるが)。室内のトイレは家の隅の日当たりが良くない場所にあり、私が子供の頃は、気味悪がってみんなわざわざちょっと離れた庭のトイレを使っていた。だいぶ記憶が曖昧だが、その室内トイレは薄暗い空間にあやしい柄の付いた和式便器が据え付けてあり、確かに気味悪かった。にもかかわらず、私の父親は祖父の家に行くと室内の方を使っていて、父親は暗くても怖くないんだと子供心に思っていた。そもそも何で二つもトイレがあるのか(しかも一つは家の外)不思議だったのだが、そういう文化的背景もあったのかもしれない。
ちなみに水洗化するに当たって便器も洋式になって、それ以来みんな室内トイレを使うようになった。