就職活動シリーズ

大阪にある某民放準キー局(「○っ○の○理○ョ○」とか「名○偵○ナ○」とかを作ってるらしい)の技術系会社見学会に行く。テレビ局の技術系は電気・情報系を出ていることがまず条件なので(確かに他の分野の仕事なさそう)、参加者も電気・情報系限定。

別にテレビ局とかマスコミ関係に就職するつもりは微塵もないのだけれど、テレビ局の中に入る機会なんてそうそうないだろうと思い、会社見学ならぬ社会見学のつもりで参加した次第。

まずは実際に技術系の現場で働いている人の講演。2003年から地上波ディジタル放送が始まるとか、放送設備の概要とか、わりと一般的な話。

その後お待ちかねの社内見学。最近では番組の間に流すCMはテープではなくハードディスクに収めてあるらしい。CMをあらかじめHDに保存しておいて、決められた時間に流すらしい。土日の分は金曜日のうちにプログラムを組んでおくそうで、CM担当の部署には人気がなかった。自動化を進めているそうで、番組のテープなんかもコンピュータで管理しているらしい。機械がテープを選んでデッキに入れてくれるので、わざわざテープを持ってかけずり回らなくてもよいとのこと。そのせいか、かなり広いスペースに様々な機械があった割には、人が少なかったような気がする。土日だってちゃんとテレビ放映してるはずだけど。

ちょうど「タッチ」を放映していた時間らしく、あちこちにあるモニターには片っ端からタッチの映像が流れていた。何となくテレビ局っぽい(あたりまえ)。

その局で開発したという、「サブリミナル検出器」なる機械もあった。っていうか、ほとんど化石みたいなPC98だったんだけど。コマ送りするだけなら十分か?  その他のコンピュータはほとんどWindowsのようだった。Linuxとかの導入も検討してはいるけれど、メーカーがWindowsにしか対応してくれないので、Windowsを使ってるとのこと。セキュリティとか信頼性とか大丈夫なんでしょうかね。そもそもテレビ局だったらSGIあたりのマシンでバリバリCG作ったりしてると思ったんだけど。

ニュース番組用のスタジオとか、普通の番組収録用のスタジオなんかも見せてもらう。しかも実際にカメラやら編集機器やらを操作させてくれた。ちょっとしたカメラ担当の新人研修みたいな感じ。「ここはいじっちゃダメ」とかいうんでなく「どこでもいじっていいよ」とのこと。これは全くの予想外だった。それにしてもテレビ局で使ってるカメラってマニュアルフォーカスなのね。さすがプロ。

とにかく普段テレビでしか見たことのないテレビ局の様子を目の当たりにでき、貴重な体験をさせてもらった。しばらく話のネタにはこまらないな(^^; 一通り見学が済んだところでエントリーシートの記入。別にエントリーする気はさらさらないのだけれど、書かないで帰るわけにも行かないので一通り埋める。記入内容は「大学での研究内容」、「クラブ・サークル」、「バイト」、「自己PR」、「入社したらやりたいこと」とすべて予想された範囲内だったんだけど、他の会社ではもっと変なことかかせたりするんでしょうか? なにしろエントリーシート書いたの初めてだったので。

単純に楽しかったんだけど、ちょっとひっかかったのが人事の人の態度。対応は丁寧かつ親切なのだが、何となく「俺らが選んでやるんだからな。気に入らないやつは容赦なく落とす」という雰囲気がちらほら。単なる思い過ごしかもしれないけど、以前某重工に見学にいったときの人事の人とは明らかにイメージが違った(この人が役者上手だったという可能性もあるが)。まぁ、採用する人数が極端に少ないからねぇ。技術職の採用は「0〓2」らしい。今春の採用も全部合わせても8人らしいし。今日参加していたのは40人ぐらいだったのだが、「見学会申し込みの時点ですでにふるいにかけているので、実際に参加できたのは全体の2割」とのこと。申し込みといっても特に何か書いたわけではないので、判断材料は大学名しかないはず。見学会の案内にあった「定員に達し次第締め切りますので、お早めにお申し込み下さい」というのは断る際の口実だったってことね。

帰りがけに同じ研究科の人(今まで面識なし)と多少話をする。私と同じく「100%冷やかしで来た」とのこと。実はそういう人がほとんどで、実質倍率は低いのかも。エントリーシートで書類選考して、合格者には次の案内が来るらしい。就職する気がなくても、それはそれで次の案内がないとちょっと悲しいかもしんない(来ても断るけどさ)。